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グリップ編その1


■グリップはやわらかくにぎる

グリップをやわらかくにぎるのと、ぎゅっとにぎるのではどちらの方がボールを楽に飛ばせると思いますか?

答えは”やわらかくにぎる”です。壁打ちでボレーボレーなんかしてみるとよく分かるかと思いますが、ぎゅっと強くグリップをにぎってボレーを打つとラケットがボールの反発を吸収してしまい意外にボールに勢いが出ません。

ラケットでボールを打つときにはトルネードカメラという超スロー再生のできるカメラで見ると、いちどラケットはボールの勢いでわずかに押し戻されてしなり、そのしなり戻しがボールに反発力を与えています。このしなりはグリップをやわらかくにぎっていることにより実現されるのです。グリップに力が入っているとこのしなりがおさえられてしまうためにやわらかくにぎっているときよりも勢いがつかないのです。

でも人間、なれないことをするときはどうしても力が入ってしまうもの、テニス初心者のあなたも知らずしらずのうちにグリップに力が入っていませんか?実は管理人も注意していないと今でも気づかないうちに力が入ってしまっていることがあります。もともと握力もそこそこあるほうなので以前はグリップが手に合う形に変形しまうほどぎゅっと握っていました。

しかし、グリップをぎゅっとにぎった状態でずっと打っていると、最初のうちは筋力でしなりが足りない部分をカバーすることができるのですが、時間がたって握力が低下してくるとだんだんショットの精度が悪くなってしまいます。一試合こなすだけなら大丈夫かもしれませんが、たとえば草トーナメントなんかで何試合もしなければならない場合には後半つらくなっちゃいます。つまりボールをより勢いよく打つためだけでなく、長時間良いプレーを維持するという意味でもグリップはやわらかくにぎる方がよいのです。

ただ、かまえてから打ち終わるまでずっとゆるくにぎるのが良いかというとそうではありません。ポイントはインパクトの時にだけぎゅっとにぎることをイメージすると、もっとも効率よくボールにパワーを与えることができるのです。

どうしてもグリップに力が入ってしまうというひとはかまえるときに親指と中指の二本だけでグリップをもつようにしてみてください。これだと力が入りにくいので自然とグリップがリラックスできると思いますよ。

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